2010年08月31日

<第1回MWSレポート>ボーカルMさん 演奏曲: Voce e Bossa Nova (大貫妙子), Smile


Mさん:人前でマイクを持って歌うと、普段できることもできずに パニックになってしまいます。英語の歌も好きだけど、自分としては日本語の歌を歌っていきたい。あと、見やすい譜面の書き方が知りたいです。

廣木氏:私もあがります。しかし来ていただいた方に楽しんでいただくようベストを尽くしているうちに、自然に集中した状態になります。三十数年間の活動を通してそういったいい状態を作れるように段々となってきました。例えば先ほどのスマイルでは、自分が良く覚えているつもりでも歌詞を忘れてしまったわけですが、どんなによく覚えているつもりの曲でも人は忘れることがあるのです。PKをはずす選手のように人間は追い詰められると、普段できることもできなくなるものなのです。特にこの4人で演奏するというのは初めてのことです。これから約三時間の中でどれくらいお互いにかみ合っていくかということが一つのテーマでもあります。今の段階ではそれぞれの人が状況に応じてどういう反応をするのかが完全にはわからないので、瞬間的な迷いなどが生じます。そういったほんの一瞬のことがきっかけで、パニックになってしまったり、普段できる事もできなくなってしまったりするのです。それは仕方のないことなのです。先ほどの演奏であなたを評価できるのは歌詞が出てこなくてもあきらめず、ハミングで歌い続けたということです。歌手はそのくらいずうずうしくないとだめです。本人は歌詞を忘れて恥ずかしいかもしれませんが、聴いている人は楽しいものなのです。
日本語で歌うことには賛成です。最近は英語またはポルトガル語などで非常に巧みに歌う人が多いですが、本人にとって外国語で歌っている時というのは、自分の記憶・経験・思考などと、単語・文章・詩との関係が少し遠くなるのです。だから歌手はまず国語で歌うべきです。 国語で歌えば、詩がストレートにわかります。その状態で歌い方を構築するわけです。それは外国語で歌う場合は簡単に経験できません。不可能ではありませんが、簡単ではありません。国語だとすぐに理解できるので、表現をより深めていくことが可能なのです。歌手はそのことを母国語で経験しないといけないのです。歌うというのはどういうことなのかということをそれによって初めてわかるのです。そうすると、例えば英語で歌っているときの自分は少し希薄だったななどということに気付くのです。
譜面は歌手の人も書けたほうがいいです。歌の人は短いものでもいいからキーボードを持ちましょう。まずメロディーに対してベースがどのように動いているか把握できるようにしましょう。それを理解すれば、後は内声です。 そして記譜に関しては、先ほどの譜面を例に挙げると13th、9thなどのテンションは書く必要がありません。できるだけシンプルに書いておいたほうがいいです。先輩の譜面をどんどんもらうといいです。それらを参考にしじっくり考えてください。
posted by mwtokai at 12:46| Comment(0) | レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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